藤原 田麻呂(ふじわら の たまろ)は、奈良時代の公卿。名は太満侶とも記される。藤原式家の祖である参議・藤原宇合の五男。官位は従二位・右大臣、贈正二位。号は蜷淵大臣。

平群 広成(へぐり の ひろなり)は、奈良時代の貴族。官位は従四位上・武蔵守。遣唐使の判官として唐に渡るが、帰国の途中難船。はるか崑崙国(チャンパ王国、現在のベトナム中部沿海地方)にまで漂流したが、無事日本へ帰りついた。古代の日本人の中で最も広い世界を見たとされる人物である。

大和 長岡(やまと の ながおか)は、奈良時代の貴族・明法家。初名は小東人。姓は忌寸のち宿禰。官位は正四位下・大和国造。

山上 憶良(やまのうえの おくら)は、奈良時代初期の貴族・歌人。名は山於 億良とも記される。姓は臣。官位は従五位下・筑前守。

大津 大浦(おおつ の おおうら)は、奈良時代の貴族・陰陽家。姓は連次いで宿禰、のち連。官位は従四位上・陰陽頭。

安倍 家麻呂(あべ の やかまろ)は、奈良時代後期の貴族。官位は正五位上・石見守。

入間 広成(いるま の ひろなり)は、奈良時代から平安時代初期にかけての貴族。官位は従五位下・造東大寺次官。

大伴 弟麻呂(おおとも の おとまろ)は、奈良時代から平安時代初期にかけての公卿・武人。大和守・大伴古慈斐の子。史料に見える初の征夷大将軍。官位は従三位・東宮傅。勲等は勲二等。

大野 東人(おおの の あずまびと)は、奈良時代の公卿・武人。糺職大夫・大野果安の子。姓は君のち朝臣。官位は従三位・参議。

紀 古佐美(き の こさみ)は、奈良時代後期から平安時代初期にかけての公卿。大納言・紀麻呂の孫。従三位・紀飯麻呂の子。官位は正三位・大納言、贈従二位。勲等は勲四等。

紀 広純(き の ひろずみ)は、奈良時代の公卿。大納言・紀麻呂の孫。左衛士督・紀宇美の子。官位は従四位下・参議。勲等は勲四等。

紀 船守(き の ふなもり)は、奈良時代の公卿。従七位下・紀猿取の子。官位は正三位・大納言、贈正二位・右大臣。

百済王 俊哲(くだらのこにきし しゅんてつ、)は、奈良時代から平安時代初期にかけての貴族・武人。官位は従四位下・陸奥鎮守将軍。勲等は勲三等。

佐伯 石湯(さえき の いわゆ)は、飛鳥時代から奈良時代にかけての貴族。遣新羅大使・佐伯麻呂の子。官位は正五位下・征越後蝦夷将軍。

佐伯 三野(さえき の みの)は、奈良時代の貴族。名は美濃とも記される。参議・佐伯今毛人の子。官位は従四位下・右京大夫。

坂上 犬養(さかのうえ の いぬかい)は、奈良時代の貴族・武人。姓は忌寸。右衛士大尉・坂上大国の子。官位は正四位上・大和守。

坂上 苅田麻呂(さかのうえ の かりたまろ)は、奈良時代の公卿・武人。姓は忌寸のち大忌寸、大宿禰。大和守・坂上犬養の子。官位は従三位・左京大夫。勲等は勲二等。藤原仲麻呂の乱の鎮圧などで功を挙げ、坂上氏の地位を上昇させた。桓武天皇の下で征夷大将軍として活躍した坂上田村麻呂の父。

坂上 田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)は、平安時代の公卿、武官。名は田村麿とも書く。姓は忌寸のち大忌寸、大宿禰。父は左京大夫・坂上苅田麻呂。官位は大納言正三位兼右近衛大将兵部卿。勲二等。贈従二位。

住吉 綱主(すみのえ の つなぬし)は、奈良時代から平安時代初期にかけての貴族。氏姓は池原公のち住吉朝臣。名は縄主とも記される。官位は従四位下・近衛少将。

高倉 福信(たかくら の ふくしん)は、奈良時代の公卿。氏姓は背奈公のち背奈王、高麗朝臣、高倉朝臣。高句麗王族と伝承される背奈福徳の孫。官位は従三位・弾正尹。