中壬(ちゅうじん)は殷朝の第3代王。外丙の弟にあたり仲壬(ちゅうじん)とも作る。卜辞には登場しない。亳に都し、即位後4年にして没する。Category:殷の君主

中丁(ちゅうてい)は、殷の第10代の王。仲丁とも書く。太戊(中宗)の子。『史記』によれば亳から隞(囂)に遷都した。竹書紀年によれば藍夷を攻めたという。

天乙(てんいつ、紀元前1600年頃)は、古代中国の殷王朝の初代王。名は履。姓・諱を合わせ、子履(しり、)ともいう。殷墟出土の甲骨文占卜には、大乙、名は唐、成と見える。湯王(湯)、太乙、成湯、成唐とも呼ばれる。『詩経』商頌では武湯、武王とも呼ばれる。

南庚(なんこう)は殷朝の第17代王。名は子更。15代沃甲の子で先代祖丁の従弟。初め庇に都したが、南の奄に遷都した事から諡号に南の字が付けられたとされる。 Category:殷の君主

盤庚(ばんこう)は、殷朝の第19代王。陽甲の弟。董作賓による卜辞の研究において、盤庚の治世中の『二十六年第三月甲午十六日』に月食の記録があった事を発見し、それを天文学によって割り出した結果、紀元前1373年3月27日の事と割り当てている。

武丁(ぶてい)は殷朝の第22代王。殷墟(大邑商)の地に都を置いた。また甲骨文はこの武丁の時代から見られる。鬼方という異民族を3年かけて討ったと易経にあり、軍事的にも殷の勢力を四方に拡大した。夫人の婦好も自ら軍を率いて敵国を征伐したという。

雍己(ようき)は殷朝の第8代王。太庚の子。小甲の弟。亳に都した。雍己の在世中には、殷の勢いが衰え、諸侯が朝見しなくなったという。Category:殷の君主

陽甲(ようこう)は殷朝の第18代王。名は子和。祖丁の子で南庚の従兄弟。次代盤庚の兄。奄に都した。陽甲の在世中、殷は再び衰退し、諸侯は来朝しなくなった。Category:殷の君主

沃甲(よくこう)は殷朝の第15代王。開甲(かいこう)とも作る。祖辛の弟。Category:殷の君主

沃丁(よくてい)は、殷朝の第5代王。卜辞には登場しない。亳に都した。Category:殷の君主

廩辛(りんしん)は中国の歴史書である『史記』に、殷朝の第25代王として見える人物。甲骨文字分類の基礎を築いた中華民国の甲骨学者董作賓は、甲骨文の時代区分のうち第3期が廩辛と康丁の時代に相当するとした。