スルト()は、北欧神話に登場する巨人。名前は「黒」または「黒い者」の意。『エッダ 古代北欧歌謡集』ラグナロクではムスペルの一族を率いてアスガルドを襲撃し、世界を焼き尽くすとされている。

セックまたはソック()は、北欧神話の女巨人で、実は変身したロキであるといわれている。殺害されたバルドルのために泣くことを彼女ひとりが拒否したため、バルドルはヘルヘイムに留まることを余儀なくされた。 は「感謝、お礼」を意味する。

ナグルファリ()もしくはナグルファル(古ノルド語：)は、北欧神話に登場する、夜の女神ノートの夫となり、アウズの父となる男である。『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第10章によると、ノートは3度結婚したが、ナグルファリが最初の夫であった。

バウギ()は霜の巨人でスットゥングの弟である。スットゥングは父を殺害したフィアラルとガラールから詩の蜜酒を得た後、それを隠匿していた。『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』によると、オーディンはこの蜜酒を入手することに決めた。

ヒュミル()とは、北欧神話のトールのミズガルズの大蛇釣りにまつわる伝承に登場する海の巨人である。

ビューレイスト(、)は、北欧神話において、ロキの兄弟とされている存在である。この縁戚関係を除けば彼について何もわかっていない。スノッリ・ストゥルルソンは、彼の書いた『ギュルヴィたぶらかし』(第34章)の中で、「[ロキ]の兄弟はビューレイストとヘルブリンディだ」と述べている。

ヒュロッキン (Hyrrokin) は、北欧神話の女巨人。土星の第44衛星ヒュロッキンのエポニムである。

フェニヤ(Fenja、Fenia)とメニヤ(Menja、Menia、Mena)は、北欧神話に登場する巨人女性の名である。2人の物語は、『散文エッダ』第二部『詩語法』および『詩のエッダ』の詩の1編『グロッティの歌』に残されている。

フリュム(古ノルド語：)は、北欧神話に登場する巨人。名前は「老いた者」「虚弱な者」の意と考えられているが、はっきりしていない。彼は『古エッダ』の『巫女の予言』、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』の、ラグナロクの場面に登場している。

フルングニル(フルングニール、ルングニールとも。)は、北欧神話に登場する巨人である。

ベストラ()は、北欧神話に登場する古代のヨトゥン族(霜の巨人)の女性である。巨人ボルソルンの娘である。土星の第39衛星ベストラのエポニムである。

ベリ()は北欧神話に登場する巨人である。

ベルゲルミル(Bergelmir 古ノルド語)は霜の巨人であり、『古エッダ』からの詩『ヴァフスルーズニルの言葉』第29聯によれば、スルーズゲルミルの息子で、アウルゲルミルまたはユミルの孫であり、最初の巨人である。土星の第38衛星ベルゲルミルのエポニムである。

ボルソルン(、)またはベルソル(「災いの茨」の意。、)は、北欧神話に登場する古代のヨトゥン族(霜の巨人)である。

ムスペル('。ムースペッル、ムスペッル、ムースペル、ムスッペルとも)は、北欧神話に登場する、おそらくは巨人の一族である。南にある火の国「ムスペル」に住んでいるとされる

メグスラシル(。綴りは他にMogthrasirも。「息子を手に入れるもの」の意)は、『古エッダ』からの詩『ヴァフスルーズニルの言葉』、 オーディンと巨人ヴァフスルーズニルとの間の知恵比べの幕間、第49スタンザでのみ名前が挙げられる霜の巨人である。オーディンは言った。

モーズグズ(モドグン、モッドグンとも。。綴りは他にModgudなど)は、北欧神話に登場する、ギャッラルブルーの橋の監視役の巨人女性である。彼女は『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第49章に登場する。

ヤールンサクサ(ヤルンサクサ、イアールンサクサ、イェルンサクサとも。)は、北欧神話に登場する巨人の女性の名である。その名前は「鋼鉄の短剣」()を意味する。土星の第50衛星ヤルンサクサのエポニムである。

ラウフェイまたはナール()は北欧神話の巨人ファールバウティの妻で、ロキ、ヘルブリンディ、ビューレイストの母であった。 彼女の名ラウフェイは「葉(lauf)の島(ey)」を意味し、木のケニングとなっている。

ロギ (Logi) は、北欧神話に登場する巨人。土星の第46衛星ロゲのエポニムである。