昔于老(せき うろう、? - 253年?)は、新羅の軍人・高級官僚。第10代の王奈解尼師今の長子であり、弟に昔利音がいる。あるいは角干(1等官の伊伐飡の別名)の昔水老の子ともいう。

貞和王后(ていわおうこう、チョンファワンフ、、生没年不詳)は、高麗の太祖王建の曾祖母で王帝建の母。名は康辰義(カン・チニ)。

美室(びしつ / ミシル、540年代? - 612年以後)は、新羅第24代真興王から第27代善徳女王治世期にかけて実在したとされる真骨の貴族女性。

毗曇(ひどん、ピダム、? - 647年)は、新羅第27代善徳女王末期の真骨と推定される貴族。新羅貴族の合議機関である和白会議を主導する上大等の地位にありながら反乱を起こした逆臣。『三国史記』善徳女王条、金庾信の列伝に登場する。

朴 彦昌(ぼく げんしょう、、? - 929年)は、新羅第54代国王の景明王の第5王子。君号は沙伐大君(サボルデグン、さばつだいくん、)。927年、景哀王の自殺後、自らを後沙伐王と称し沙伐州に建都した。929年病没した。

威粛王后(いしゅくおうこう、、生没年不詳)は、高麗の太祖王建の母である。姓は韓氏。高麗建国後、王建は母に恵思仁平威粛王后の諡を追贈した。

高麗の建国者である王建は、即位の2年後、王隆を世祖、王帝建を懿祖に追封したが、国祖については議論がある。諡号は元徳大王。

満天葛文王(まんてんかつぶんおう)は、新羅の王族である。姓は朴。名は奴。孫娘に真徳女王がいる。

只召太后(ししょうおうこう、チソテフ、、生没年不詳)は、新羅第24代王である真興王の生母。法興王と保刀夫人の娘。息子の真興王が即位した際は摂政を務めた。

元表(げんひょう、、生没年不詳)は、新羅王室に仏教を伝えた中国南朝梁の僧。

墨胡子(ぼくこし、生没年不詳)は、新羅訥祇王代に高句麗から新羅の一善郡(慶尚北道付近)に行き、新羅に仏教を伝えた僧。インドの出身とみられる。

朴 堤上(パク・チェサン、、生没年不詳)は、新羅の武将。忠臣として知られる。『三国史記』に伝がある。『三国遺事』には金堤上として登場する。『日本書紀』の「毛麻利叱智」と同一人物とされる。百結(朴文良)の父。

李 翰(り かん、、? - 754年)は、統一新羅で「司空」という役職に就いていた全州李氏の始祖。

伊 帝建(い・ていけん、)は、高麗の初代王王建の母方の高祖父の兄である。

徳周(とくしゅう、)は、高麗の建国者王建の母方の曽祖母である。

(えんていふじん、)は、新羅の第22代の王・智証麻立干の夫人、新羅の第23代の王・法興王の生母。

呉 瞻(ごせん、)は、朝鮮の呉氏の始祖である。中国人。新羅智証王代に中国から新羅に移住した。高麗太祖王建の妃であり、恵宗の生母である荘和王后は、呉瞻の子孫である。朝鮮氏族の海州呉氏、宝城呉氏、羅州呉氏、同福呉氏、高敞呉氏、楽安呉氏などは呉瞻にルーツをもつ。

佐魯麻都(さろまつ、生没年不詳)は、倭系の安羅人。任那日本府の実務担当者である「執事」。

未斯欣(みしきん、ミサフン、미사흔、生没年不詳)は、新羅の第17代王・奈勿尼師今の第三王子で、人質として日本に送られた。『三国遺事』においては美海(ミヘ)、未叱喜(ミジリ)と呼ばれる。『日本書紀』の微叱旱岐(みしこち)に比定されている。

久氐(くてい、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済官吏。神功皇后摂政四十七年に百済近肖古王の朝貢使として日本に赴く途中、新羅に捕らえられてしまい、新羅は百済の朝貢品を自国のものとして、久氐とともに日本に朝貢した。