衛 満(えい まん、生没年不詳)は、紀元前2世紀に朝鮮半島北部に衛氏朝鮮を建国した人物。朝鮮の歴史において同時代の歴史書に明記される最初の君主である。『史記』朝鮮伝では名のみ「満」と記す。姓を「衛」と記すのは『三国志』裴松之の注で引かれた『魏略』以降である。

王 帝建(おう ていけん、生没年不詳)または作帝建(チャクチェゴン)は、高麗の太祖王建の祖父である。廟号は懿祖、諡号は景康大王である。

王 隆(おう りゅう、)または王 龍建(おう りゅうけん、ワン・ヨンゴン、)は、高麗の太祖王建の父。廟号は世祖。諡号は威武大王。

王辰爾(おうしんに、生没年不詳)は、飛鳥時代の人物。名は智仁とも記される。氏姓は船史。第16代百済王・辰斯王の子である辰孫王の後裔で、塩君または午定君の子。渡来系氏族である船氏の祖。学問に秀で、儒教の普及にも貢献したとされる。

邢 顒(、生没年不詳)は、中国唐の学者であり、朝鮮氏族の晋州邢氏の始祖である。高句麗栄留王の求めに応じて、中国唐太宗が八学士の一人として平壌に派遣し、その後、高句麗に帰化した。

元昌王后(げんしょうおうこう、)は、高麗の太祖王建の祖母である。高麗建国後、王建は祖母を元昌王后に追封した。

娑蘇夫人(しゃそふじん、さそふじん、)は、新羅の始祖である赫居世居西干とその妃である閼英夫人の生母である。娑蘇夫人は、中国帝室の娘であり、中国から辰韓に移住して暮らしていた。

荘和王后呉氏(そうわおうこう)は、高麗太祖王建の第2后妃で、第2代国王恵宗の生母。全羅南道の羅州生まれ。三国時代に中国から帰化した貴族の後裔である。先祖は新羅智証王時代に中国から入国した後、中国に帰国した呉瞻である。呉瞻は新羅で2男1女を授かったが、中国に帰国した。

趙鼎(ちょう てい、生没年不詳)は、高麗の重臣。古代中国の趙の王族の末裔とされ、中国唐末期に朝鮮半島に渡った。咸安趙氏の始祖。高句麗、新羅、百済の滅亡後、高麗の太祖王建に重用され、931年に咸安(ハマン・現在の慶尚南道の一部。古代の伽耶国のあたり)の守護を命じられた。

貞淑王后 崔氏(ていしゅくおうこう さいし、ジョンスクワンフ チェシ、、生没年不詳)は、李氏朝鮮の初代国王李成桂の曾祖母である。李行里の妃。本貫は登州。登州で戸長を務めていた崔基烈()の娘である。李氏朝鮮建国後、李成桂は曾祖母に貞妃()を追号した。

李璜()は、朝鮮氏族の固城李氏の始祖である。紀元前108年の漢の衛氏朝鮮遠征の際に、衛氏朝鮮を征伐した李槃の24代の子孫である。そしてその李槃は老子(李耳)の子孫だと伝えられる。

路最(ろさい)は、衛氏朝鮮の国家運営にあたった4人の合議メンバー(朝鮮相路人、朝鮮相韓陰、尼谿相参、将軍王唊)の1人である路人の子。

芮楽全()は、高麗の学者であり、朝鮮氏族の義興芮氏の始祖である。芮楽全は、高麗時代に門下賛成事を務めた学者であった。先祖は中国から渡来したが、いつ渡来したのかは定かではない。

龐斗賢(ほう とけん、パン・トゥヒョン、)は、中国元の文官であり、朝鮮氏族の開城龐氏の始祖である。

丁德盛(チョン・ドクソン、)は、中国唐の翰林学士であり、朝鮮氏族の押海丁氏の始祖である。中国唐の文宗時代に、翰林学士を務め大陽君に封ぜられたが、宣宗に対して軍事に関する諫言を行っため、853年に全羅南道押海島に流刑され、新羅に帰化して押海丁氏の始祖となった。

丘 大林()は、朝鮮氏族の平海丘氏の始祖である。丘大林は663年に中国唐から使臣として日本に行っている途中に日本海で難破、慶尚北道に漂着、海岸の南側の美浦に定着、朝鮮に帰化した。

任 温()は、高麗の軍人であり、朝鮮氏族の豊川任氏と谷城任氏の始祖である。中国紹興出身。任温は、忠烈王時代に慶尚道按察使、朝奉大夫、監門衛大将軍を歴任した。

具 存裕()は、朝鮮氏族の綾城具氏の始祖である。高麗時代に壁上三韓三重大匡、検校上将軍を務めた。中国宋がモンゴルに滅ぼされる直前の1224年に身の危険を案じ、朱熹の曾孫であり新安朱氏の始祖朱潜と共に高麗に亡命した。

劉筌()は、朝鮮氏族の居昌劉氏と江陵劉氏の始祖である。前漢初代皇帝劉邦の41代子孫である。道学と詩作に優れ、宋朝で兵部尚書の官職を務めた。高麗文宗時代の1082年に宋朝から高麗に八学士の1人として派遣され、高麗に入朝、慶尚道に定着した。

南宮元清()は、高麗の将軍であり、朝鮮氏族の咸悦南宮氏の始祖である。高麗時代に大将軍・門下侍中平章事・甘勿阿伯を務めた。南宮元清は、中国周の皇族の南宮修の子孫である。