芮楽全()は、高麗の学者であり、朝鮮氏族の義興芮氏の始祖である。芮楽全は、高麗時代に門下賛成事を務めた学者であった。先祖は中国から渡来したが、いつ渡来したのかは定かではない。

龐斗賢(ほう とけん、パン・トゥヒョン、)は、中国元の文官であり、朝鮮氏族の開城龐氏の始祖である。

丁德盛(チョン・ドクソン、)は、中国唐の翰林学士であり、朝鮮氏族の押海丁氏の始祖である。中国唐の文宗時代に、翰林学士を務め大陽君に封ぜられたが、宣宗に対して軍事に関する諫言を行っため、853年に全羅南道押海島に流刑され、新羅に帰化して押海丁氏の始祖となった。

丘 大林()は、朝鮮氏族の平海丘氏の始祖である。丘大林は663年に中国唐から使臣として日本に行っている途中に日本海で難破、慶尚北道に漂着、海岸の南側の美浦に定着、朝鮮に帰化した。

任 温()は、高麗の軍人であり、朝鮮氏族の豊川任氏と谷城任氏の始祖である。中国紹興出身。任温は、忠烈王時代に慶尚道按察使、朝奉大夫、監門衛大将軍を歴任した。

具 存裕()は、朝鮮氏族の綾城具氏の始祖である。高麗時代に壁上三韓三重大匡、検校上将軍を務めた。中国宋がモンゴルに滅ぼされる直前の1224年に身の危険を案じ、朱熹の曾孫であり新安朱氏の始祖朱潜と共に高麗に亡命した。

劉筌()は、朝鮮氏族の居昌劉氏と江陵劉氏の始祖である。前漢初代皇帝劉邦の41代子孫である。道学と詩作に優れ、宋朝で兵部尚書の官職を務めた。高麗文宗時代の1082年に宋朝から高麗に八学士の1人として派遣され、高麗に入朝、慶尚道に定着した。

南宮元清()は、高麗の将軍であり、朝鮮氏族の咸悦南宮氏の始祖である。高麗時代に大将軍・門下侍中平章事・甘勿阿伯を務めた。南宮元清は、中国周の皇族の南宮修の子孫である。

卞庭實()は、高麗の学者であり、朝鮮氏族の草溪卞氏の始祖である。中国唐天宝年間に禮部尚書を務めた卞源が743年に八学士の一人として、『孝経』などを持って新羅に派遣され、卞源の子孫が卞庭實である。卞庭實は、成宗の時に文科及第、門下侍中を務め、八溪君に封ぜられた。

厳 林義()は、中国唐の文官であり、朝鮮氏族の寧越厳氏の始祖である。中国唐出身で、新羅景徳王時代に唐玄宗の波楽使として新羅に派遣されたが、唐で政変が起きたため、奈城郡に安住することとなった。

吉 唐()は、中国中国宋の学者であり、朝鮮氏族の海平吉氏の始祖である。中国宋から高麗に帰化した八学士の1人である。文宗時代に、銀青光禄大夫、参知政堂文学に昇り詰め、海平伯に封ぜられた。

呂御梅( または )は、中国唐の学者であり、朝鮮氏族の咸陽呂氏の始祖である。萊州出身、唐の翰林学士で、黄巣が反乱を起こした877年(乾符4年)、新羅に帰化した。慶尚北道星州郡の碧珍面に定着して、高麗時代に典書を務めた。

呉 仁裕(、生没年不詳)は、高麗の重臣。朝鮮氏族の海州呉氏の始祖。中国宋の学士として名声高く、高麗の成宗代に朝鮮半島に渡って検校軍器監を務めた。黄海道海州に定着した後、呉仁裕の子孫たちは本貫を海州に定めた。

周璜()は、中国唐の学者であり、朝鮮氏族の草渓周氏の始祖である。中国唐の翰林学士であり、新羅孝恭王11年に帰化した。周璜は、中国周王室の末裔の家系に生まれた。中国唐の翰林学士だったが、五代十国時代の戦乱を避けるため新羅に亡命した。

周頤()は、新羅の文官であり、朝鮮氏族の尚州周氏の始祖である。中国唐出身であり、唐徳宗の時代に兵部侍郎を務め、786年に副使として新羅に派遣され、侍衛府大監・兵部令・尚州摠管を務めて帰化した。周頤の息子の周璜は、唐に戻り、翰林学士となり、新羅帰国後、礼部卿を務めた。

唐 誠()は、高麗の文官であり、朝鮮氏族の密陽唐氏の始祖である。中国明州出身。元末に戦乱を避けて高麗に帰化した。その後、征東行省掾史となり、工曹典書として外交文書を担当して、開国原従功臣に任命され、嘉善大夫と開城留守を経て、嘉靖大夫と恭安府尹に至り、密陽を賜姓された。

夏欽()は、中国宋の軍人であり、朝鮮氏族の達城夏氏の始祖である。夏欽は、中国宋の大都督を務めていたが、高麗の仁宗(1122年 - 1146年)の時に高麗に帰化し、その後達城に定住した。

孫凝(ソン・ウン、)は、高麗の軍人であり、朝鮮氏族の一直孫氏の始祖である。中国宋朝出身で高麗に帰化した。

安邦俊()は、中国唐の翰林学士であり、朝鮮氏族の竹山安氏の始祖である。旧名は李枝春。807年に中国唐から新羅に渡来した。唐は新羅の哀荘王から倭寇を処罰して欲しい旨の奏上があり、唐は安邦俊の父の李瑗を新羅に派遣、その後、安姓を下賜され、新羅に定住した。

宣 允祉(せん いんし )は、中国明の学者であり、朝鮮氏族の宝城宣氏の始祖である。中国明から学士として洪武15年に使命を奉じて、高麗に帰化した。王禑時代に湖南按廉使として、全羅道の海岸地方を侵攻する倭寇を掃討しる功績を挙げて、民を安定させた。