許勢哥麻(こせ の かま、生没年不詳)は、百済の使者。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚である。

斯那奴阿比多(しなののあひた、生没年不詳)は、百済の使者。欽明天皇十一年に日本の使者として百済に遣わされているため、日本人とみられる。したがって、日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚になる。阿比多とも。

灼莫古(やくまくこ、、生没年不詳)は、百済の将軍。「莫古」は「蒙古」出自を意味するものであり、蒙古出身とみられる。

阿賢移那斯(あけんえなし、生没年不詳)は、6世紀中ごろの倭系の安羅人。任那日本府の実務担当者である「執事」。名は延那斯とも。

印支弥(いきみ、生没年不詳)は、6世紀前半の任那日本府の官吏。印岐弥とも。

有至臣(うちのおみ、生没年不詳)は、6世紀中ごろの武人。百済王の使臣。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。

河内直(かふちのあたい、生没年不詳)は、倭系の安羅人。任那日本府の官吏。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。加不至費直とも。

既酒臣(こせのおみ、生没年不詳)は、6世紀前半の任那日本府の官吏。許勢臣とも。

己連(これん、生没年不詳)は、百済の官僚。官位は「奈率」(百済の官位十六品の第六位)。『日本書紀』では中部奈率己連と登場する。己連は、『日本書紀』欽明紀六年五月条「奈率其㥄」と同一人とみられる。

物部烏(もののべ の かく)は、欽明朝前半期の物部連の百済の官僚。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。官位は奈率。

高 寿(こう じゅ、、生没年不詳)は、百済の古尓王代の文臣。261年2月、前年に行われた政治改革において新設された国王を護衛する近衛兵を管掌する衛士佐平に任命される。

河内部阿斯比多(かわちべのあしひた、生没年不詳)は、欽明天皇に上奏した朝鮮(百済、加羅、安羅)から派遣された倭系使者。

物部哥非(もののべ の かひ)は、欽明朝前半期の物部連の百済官僚。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。官位は奈率。

陸 詡(りく く、生没年不詳)は、中国南朝梁から百済に派遣された講礼博士。「講礼博士」とは『礼記』を教授する博士である。

的臣(いくはのおみ、生没年不詳)は、欽明天皇代の任那日本府に駐在していた官僚。名は不詳。百済から任那情勢を左右する重要人物と見做されていた。

物部用歌多(もののべ の ようがた)は、欽明朝前半期の物部連の百済官僚。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。官位は奈率。

勿部 珣(ブツブ シュン、生没年不詳)は、百済出身の唐の将軍。官位は「金吾衛大将軍」。

吉備臣(きびのおみ、生没年不詳)は、欽明天皇代の任那日本府の官人。名は不詳。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。

倭系百済官僚(わけいくだらかんりょう)は、日本人(倭人)であるが、百済王権に仕えた百済官僚。日系百済官僚という用語も使われている。

燕 文進(えん ぶんしん、、生没年不詳)は、百済の武王代の官吏。大姓八族の一つである燕氏出身の貴族。官位は「扞率」。