サキャ・パンディタ・クンガ・ギェンツェン(、; 漢字表記: 薩斯迦班弥怛功嘉監蔵、1182年 - 1251年)は、チベット仏教サキャ派(赤帽派)の五先師の4番目に数えられる宗教指導者。略して「サパン()」とも。中世チベットの有力氏族であるコン氏()の出身。

プトゥン(チベット語: བུ་སྟོན་རིན་ཆེན་གྲུབ་, ワイリー方式: Bu-ston Rin-chen Grub, プトゥン・リンチェン・ドゥプ、1290年-1364年)とは、チベット仏教の学者である。プトンとも。

ダルマパーラ・ラクシタ(Dharmapala rakshita、1268年 - 1287年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける3代目の帝師を務めた。初代帝師パクパの甥にあたる。

リンチェン・ギェンツェン(、1238年 - 1279年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける2代目の帝師を務めた。先代帝師のパクパの異母弟にあたる。

イェシェー・リンチェン(Ye shes rin chen、1248年 - 1294年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける4代目の帝師を務めた。漢文史料の『元史』では亦摂思連真(yìshèsī liánzhēn)と表記される。

ジャムヤン・リンチェン・ギェンツェン(、1256年 - 1305年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。サキャ派第9代目の座主と、大元ウルスにおける6代目の帝師を務めた。先々代帝師のイェシェー・リンチェンの異母弟にあたる。

タクパ・オーセル(Grags pa 'od zer、1246年 - 1303年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける5代目の帝師を務めた。漢文史料の『元史』では乞剌思八斡節児(qǐlàsībā wòjiéér)と表記される。

ヴィルーパ(; チベット語: bi ru pa または bir wa pa', )、またはヴィルパクサ、チュトプ・ワンチュクは、7世紀から8世紀に活躍したインドの・ヨーギー、そしてチベット仏教四大宗派の一つ、サキャ派の祖師である。

サンギェパル(Sangs rgyas dpal、1267年 - 1314年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける7代目の帝師を務めた。サンギェペル、サンギェーパルとも。

クンガ・ロドゥ・ギェンツェン・パルサンポ(Kun dga' blo gros rgyal mtshan dpal bzang po、1299年 - 1327年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける8代目の帝師を務めた。

クンガ・レクペー・ジュンネー・ギェンツェン・パルサンポ(Kun dga' legs pa'i 'byung gnas rgyal mtshan dpal bzang po、1308年 - 1330年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける9代目の帝師を務めた。

クンガ・ギェンツェン・パルサンポ(Kun dga' rgyal mtshan dpal bzang po、1310年 - 1358年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける11代目の帝師を務めた。

リンチェン・タシー(Rin chen bkra shis、生没年不詳)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける10代目の帝師を務めた。漢文史料の『元史』では輦真乞剌失思(niǎnzhēn qǐlàshīsī)と表記される。

ソナム・ロドゥ(bSod nams blo gros、1332年 - 1362年)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。大元ウルスにおける12代目の帝師を務めた。『元史』をはじめとする漢文史料には一切記録がなく、チベット語史料にのみ存在が言及される。

ナムギェン・パルサンポ(rNam rgyal dpal bzang po、生没年不詳)は、チベット仏教サキャ派の仏教僧。「摂帝師(帝師の代行者)を称し、当時の著名なチベット仏教僧の中では始めて成立したばかりの明朝に使者を派遣したことで知られる。

チャンチュプ・ギェンツェン(、1302年 - 1364年)は、14世紀半ばに活躍したチベット仏教パクモドゥパの万戸長、デシ(摂政)。当時モンゴル帝国(大元ウルス)の間接支配下にあった中央チベットを独力で制圧し、後世「パクモドゥパ政権」と呼ばれる支配体制を築いたことで知られる。

タムパ・クンガ・タク(、1230年 - 1303年)は、モンゴル帝国(大元ウルス)に仕えたチベット仏教サキャ派の僧侶。主にセチェン・カアン(世祖クビライ)からオルジェイトゥ・カアン(成宗テムル)の治世にかけて活躍した。