三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)は、藤原公任の『三十六人撰』(さんじゅうろくにんせん)に載っている平安時代の和歌の名人36人の総称である。36人の家集を集大成した現存する最古の写本は、西本願寺本三十六人家集である。

集外三十六歌仙(しゅうがいさんじゅうろっかせん)は、室町時代から江戸時代初頭にかけての歌人を三十六歌仙に倣って取り上げたもの。「集外」は二十一代集に載せられなかったという意味である。後水尾天皇の勅撰と伝えられる。公家歌人が撰ばれず、武将歌人や連歌師が多いのが特徴である。

新三十六歌仙(しん-さんじゅうろく／っ-かせん)は、歌人に関する名数の一種。またその秀歌を集めた集の名。

中古三十六歌仙(ちゅうこさんじゅうろっかせん)は、日本の平安時代末期に藤原範兼が『後六々撰(のちのろくろくせん)』に選び載せた和歌の名人36人の総称。三十六歌仙が選ばれた後に称されたもので、三十六歌仙に属されなかったが秀でた歌人とそれ以後の時代の歌人が選ばれている。

女房三十六歌仙(にょうぼうさんじゅうろっかせん)は、日本の鎌倉中期に成立した『女房三十六人歌合』に歌を採られた女性歌人三十六人を指す。

沖縄三十六歌仙(おきなわさんじゅうろっかせん)は、宜湾朝保が編纂した沖縄初の和歌集『沖縄集』(1870年)に掲載された琉球王国時代の沖縄の代表的な歌人36名の総称である。