苻 洪(ふ こう、284年 - 350年3月)は、五胡十六国時代の武将・王。字を広世といい、略陽郡臨渭県出身で氐族の盟主。前秦の初代皇帝となった苻健や苻雄の父である。元来は蒲姓であったが、讖文に「草付応王」とあったことにより苻姓に改めた。

苻 健(ふ けん)は、五胡十六国時代の前秦の初代皇帝。

苻 堅(ふ けん)は、五胡十六国時代の前秦の第3代皇帝。氐族である苻堅は、宰相の王猛を重用して前燕や前涼等を滅ぼし、五胡十六国時代において唯一の例である華北統一に成功した上に東晋の益州を征服して前秦の最盛期を築いた。

苻 崇(ふ すう)は、五胡十六国時代の前秦の末代皇帝。5代皇帝苻登の子。

苻 生(ふ せい)は、五胡十六国時代の前秦の第2代皇帝。字は長生。元の姓は蒲といった。略陽郡臨渭県(現在の甘粛省天水市秦安県の東南)出身の氐族で、初代皇帝苻健の三男である。母は強氏(明徳皇后)。

苻 登(ふ とう)は、五胡十六国時代の前秦の第5代皇帝。字は文高。父は前秦の潁川王苻敞。兄は苻同成。前秦の宗室だが傍流であり、3代君主苻堅の族孫(同族の孫の世代)にあたる。

苻 丕(ふ ひ)は、五胡十六国時代前秦の第4代皇帝。字は永叔。3代皇帝苻堅の庶長子。略陽郡臨渭県(現在の甘粛省天水市秦安県の東南)を本貫とする氐族である。