アスパシア(, , ; 紀元前470年 - 紀元前400年)は、アテナイで影響力を持っていたイオニア人女性で、古代ギリシアの政治家ペリクレスの愛妾である。二人の間にはという息子がいたが、二人が正式に婚姻関係を結んでいたかは不明である。

アイデシア ()は、5世紀アレクサンドリア出身のネオプラトニズムの女性哲学者。 シュリアノスの親族で、の妻。美貌と徳を兼ね備えた人物として知られた。夫の死後、貧困の軽減に尽力し、息子のアンモニオス、の教育に力を入れた。

ディオティマ(、)、ないし、マンティネイアのディオティマ()は、プラトンの『饗宴』において重要な役回りで言及される哲学者の女性、巫女(祈祷師)。彼女の思想とされるものは、プラトニック・ラブという概念の起源となった。

キュレネのアレテ(ギリシャ語：, 英語：Arete of Cyrene or Arate of Cyrene, 全盛：紀元前5世紀後期 - 紀元前4世紀初期)は、ギリシャの哲学者。ソクラテスの弟子だったアリスティッポスの娘。

ヒッパルキア(, 英語：Hipparchia)は、キュニコス派の哲学者で、紀元前325年頃に生きたテーバイのクラテスの妻。アテナイの通りで夫と同じ条件でキュニコス派的な貧困の暮らしをしたことで有名である。その生き方は、当時の立派な女性なら到底受け入れられない生き方だった。

キュレネのプトレマイス()は、『ピュタゴラス学派の音楽理論』(')という書物を著した古代の和音理論家、女性の哲学者である。生没年不詳であるが、紀元前3世紀よりも前でなく、紀元後1世紀よりも後でないと考えられ、おそらく紀元1世紀ごろに生きていたとされる。

アグラオニケ(、)あるいはテッサリアのアガニケは、古代ギリシアのテッサリア出身の女性で、天文学者として認識される歴史上最初の女性でもある。月食の発生を予報し、月を天上から引き下ろした魔女とも言われていた。

ペリクティオネ(Perictione)は、ギリシアの哲学者であるプラトンの母で、紀元前5世紀頃の人物である。彼女は、アテナイの立法者であるソロンの子孫で、高名な一家は、紀元前644年のアーコンであるドロピデスに遡る。

クロトンのテアノ()は、紀元前6世紀のピタゴラス派の哲学者。世界で最初の女性数学者とも言われる。ピタゴラスの弟子であり妻だったと考えられているが、の妻だったという説もある。出身地や家系も明らかではなく、複数の人物像が混ざっている可能性も指摘されている。