坂上田村麻呂黒人説(さかのうえのたむらまろこくじんせつ)は、平安時代の武官であり、征夷大将軍として蝦夷征討に功績を残した大納言坂上田村麻呂が黒人だったという風説である。遅くとも1911年には北米において発生していた。

坂上 苅田麻呂(さかのうえ の かりたまろ)は、奈良時代の公卿・武人。姓は忌寸のち大忌寸、大宿禰。大和守・坂上犬養の子。官位は従三位・左京大夫。勲等は勲二等。藤原仲麻呂の乱の鎮圧などで功を挙げ、坂上氏の地位を上昇させた。桓武天皇の下で征夷大将軍として活躍した坂上田村麻呂の父。

坂上 浄野(さかのうえ の きよの)は、平安時代初期の貴族。名は清野とも記される、大納言・坂上田村麻呂の四男。官位は正四位下・右兵衛督。

坂上 田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)は、平安時代の公卿、武官。名は田村麿とも書く。姓は忌寸のち大忌寸、大宿禰。父は左京大夫・坂上苅田麻呂。官位は大納言正三位兼右近衛大将兵部卿。勲二等。贈従二位。

坂上 広野(さかのうえ の ひろの)は、平安時代初期の貴族。名は広野麻呂とも記される。大納言・坂上田村麻呂の次男。官位は従四位下・右兵衛督。勲等は勲七等。

坂上 春子(さかのうえ の はるこ、? - 承和元年(834年))は、坂上田村麻呂の娘。桓武天皇の妃となり、葛井親王・春日内親王を生む。戒名は慈心大姉。桓武天皇の崩御後、摂津国住吉郡平野庄(大阪市平野区)の領主で、兄弟である坂上広野を頼り平野庄に住む。

坂上 田村丸(さかのうえ の たむらまる)は、田村語り並びに坂上田村麻呂伝説に登場する伝説上の人物。坂上 田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)とも。

小りん(しょうりん)は、田村語り並びに坂上田村麻呂伝説に登場する伝説上の人物。文献によっては、聖林、正林、小林、小輪などとも記されている。坂上田村麻呂と鈴鹿御前の娘。

藤原 俊仁(ふじわら の としひと)は、田村語り並びに坂上田村麻呂伝説に登場する伝説上の人物。文献によっては、田村俊仁などとも記されている。

悪玉姫(あくたまひめ/あくだまひめ)は、田村語り並びに坂上田村麻呂伝説に登場する伝説上の人物。文献によっては、悪玉、悪玉御前などとも記されている。

藤原 俊祐(ふじわら の としすけ)は、田村語り並びに坂上田村麻呂伝説に登場する伝説上の人物。文献によっては、田村俊祐などとも記されている。

三善 高子(みよし の たかこ/たかいこ、生没年不詳)は、平安時代の大納言・坂上田村麻呂の妻とされる人物。父は三善清継。文献には名前が記録されておらず、清水寺の縁起のみに名前がみられる。角田文衛は、おそらく桓武天皇後宮の錦部姉継の姪ではないかと推測している。