壱岐氏(いきうじ)とは、壱岐国壱岐郡を本貫とする古代氏族。伊岐氏・伊吉氏・壱伎氏などの別表記がある。大きく分けると、2つの一族が知られている。__TOC__

大蔵氏(おおくらうじ)は、「大蔵」を氏の名とする氏族。渡来氏族の東漢氏・秦氏のうち、国庫である「大蔵」の管理・出納を務めた者がその職名を氏の名として称したという。__TOC__

大友氏(おおともうじ)は、「大友」を氏の名とする氏族。古代日本の近江国とその周辺に住んだ氏族。姓(カバネ)は村主、曰佐、史、連、宿禰、漢人があり、無姓の者もある。

勝氏(かつ/すぐり/すぐろ し)は、日本の氏族、姓のひとつ。

西漢氏(かわちのあやうじ)は、「西漢」を氏の名とする氏族。河内国丹比郡・古市郡を本拠とする豪族である。「河内漢氏」「川内漢氏」とも書く。__TOC__

黄文氏 (きふみ/きぶみうじ)は、日本の氏族のひとつで、高句麗系渡来人を祖にする氏族。黄書氏とも表記する。

三善氏(みよしし)は、日本の姓氏の1つ。元は渡来人系の一族であるが、実際には百済系の一族と漢族系の一族の2系統が存在する。ただし、後世において2つの系統が結び付けられているものがある。

金氏(こんし、きんし)は、日本の氏族のひとつ。古代新羅王族の姓が由来の氏である。武蔵国埼玉郡の新羅人で天平5年(733年)に金姓の賜姓を受けた。

菅野氏(すがのうじ)は、「菅野」を氏の名とする氏族。日本古代の帰化人系氏族(諸蕃)である。百済の王家から別れたといい、姓は朝臣(菅野朝臣)。__TOC__

奈羅訳語氏(ならのおさし)は古代の渡来系氏族。秦氏の一族。己智(こち。己知、巨智、許知、許智)を祖とする(新撰姓氏録)。楢曰佐、奈良訳語とも表記する。己智は百済の出身で欽明天皇元年(540年)2月に帰化。

波多氏(はたうじ)は、「波多」を氏の名とする氏族。波多の地名は日本各地に分布している。

和氏(やまとうじ)は、「和」を氏の名とする日本の渡来氏族。姓(カバネ)は史。倭・養徳とも記される。

東漢氏(やまとのあやうじ)は、「東漢」を氏の名とする氏族。倭漢氏とも記述される。

津氏(つうじ)は、「津」を氏の名とする氏族。日本古代の帰化人系氏族(諸蕃)である。百済王族から分かれたと称し、姓は史。のち菅野朝臣と改氏姓されている。

高麗氏(こまうじ、こまし)は、日本の氏族のひとつ。「狛」や「巨萬」とも表記されることがあった。__TOC__

清岡氏(きよおかし)は、日本の氏族の一つ。清岳氏も同類のため、当項目にて説明する。

背奈氏(せなうじ/し、肖奈氏とも)は、「背奈(肖奈)」を氏とする氏族。高句麗王家後裔の渡来系氏族である。姓は公(きみ)。のち王(こにきし)。高句麗滅亡により王族・背奈福徳が日本に亡命する。

調氏(しらべし)は、東漢氏の一族に属する漢系渡来氏族の後胤。大宝律令を撰定し大学頭をつとめた調老人などがいる。河崎氏の筑後河崎氏(調一党)は筑後国に拠点を持った一族である。

答㶱氏(とうほんうじ・とうほんし)は、「答㶱」を氏の名とする氏族。氏の名は塔本、答本とも記される。姓はなし。

西文氏(かわちのふみうじ)は、日本の氏族。百済から渡来した王仁を始祖とする帰化した少数の百済人。