允常(いんじょう)は、春秋時代の越の君主。允常は越侯夫譚の子として生まれた。領土を拡大し、王と称した。『春秋』では子爵とされ、「於越」と号している。越侯允常は民の男女に山に入らせて葛を採らせ、黄絲布を作って呉王に献上した。

勾践(こうせん)は、中国春秋時代後期の越の王。范蠡の補佐を得て、当時華南で強勢を誇っていた呉を滅ぼした。春秋五覇の一人に数えられることもある。句践とも表記される。越侯允常の子で、楚の恵王の外祖父にあたる。

夫譚(ふたん、前538年没)は、春秋時代の越の侯で、允常の父である。

翳(えい)は、殹・不光ともいい、春秋戦国時代の越の君主。

朱句(しゅこう)は、州句・翁ともいい、春秋戦国時代の越の君主。

不寿(ふじゅ)は、丌北古ともいい、春秋戦国時代の越の君主。

無顓(むせん)は、菼蠋卯ともいい、中国の戦国時代の越の君主。

無余之(むよし)は、之侯ともいい、中国の戦国時代の越の君主。

鹿郢(ろくえい)は、鼫与(せきよ)ともいい、春秋時代の越の君主。

無壬(むじん、生没年不詳)は、呉越春秋に記録された越の君主。呉越春秋の越王無余外伝では、会稽にある禹の墓の祭祀のために、少康がその庶子の無余をこの地に封じたことを越の君主の始まりとする。

無瞫(むたん、生没年不詳)は、呉越春秋に記録された越の第12代君主。夫譚の父、勾践の曽祖父。