科野新羅(しなぬ の しらき、生没年不詳)は、欽明朝前半期の百済官僚。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。官位は百済官位六等「奈率」。

久氐(くてい、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済官吏。神功皇后摂政四十七年に百済近肖古王の朝貢使として日本に赴く途中、新羅に捕らえられてしまい、新羅は百済の朝貢品を自国のものとして、久氐とともに日本に朝貢した。

嫡 徳孫(ちゃく とくそん、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済使者。官位は「脩徳」。『日本書紀』では、下部脩徳嫡徳孫と表記される(下部は百済五部制の一つ、「脩徳」は官位)。

弥州流(みつる、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済官吏。神功皇后摂政四十七年に百済近肖古王の朝貢使として、久氐、莫古と共に日本に派遣された。同行した新羅使のものより貢物が劣っていたため理由を問われ、新羅人に貢物を奪われたと報告した。

過古(わこ、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する斯麻宿禰の従者。卓淳国(大邱)の官吏。

莫古(まくこ、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済官吏。「莫古」は「蒙古」出自を意味するものであり、蒙古出身とみられる。神功皇后摂政四十七年に百済近肖古王の朝貢使として日本に赴く途中、新羅に捕らえられてしまい、新羅は百済の朝貢品を自国のものとして、莫古と共に日本に朝貢した。

鼻利莫古(びりまくこ、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済官吏である。官位は奈率、その後、徳率に昇進。541年に百済聖明王が主宰した「任那復興会議」に出席するほど任那に精通していた。蒙古出身の人。「莫古」は「蒙古」に由来する。

東城子莫古(とうじょうしまくこ、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する百済官吏。官位は徳率。蒙古出身の人。「莫古」は「蒙古」に由来する。

日佐分屋または曰佐分屋(おさふむおく、生没年不詳)は、百済官吏。日本人であるが、百済王権に仕えた倭系百済官僚。官位は「施徳」。

楊 方亨(よう ほうこう、生没年不詳)は、明代の官僚。文禄の役(万暦朝鮮の役/壬申倭乱)の講和使節として渡日した。