文賈古子(もんけこし、、生没年未詳)は、百済の寺院建築の工匠。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

道深(どうじん、、生没年不詳)は、中国出身の百済の僧。中国から百済を経由して日本に渡る。

曇慧(どんえ、、生没年不詳)は、中国出身の百済の僧。中国から百済を経由して日本に渡る。

摩羅難陀(まらなんだ)は、はじめて百済に仏教を伝えたという西域またはインド出身の僧。

昔麻帝弥(しゃくま たいみ、、生没年不詳)は、法興寺の造営に携わったとされる百済の瓦工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

陽貴文(よう きぶん、、生没年未詳)は、百済の瓦工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

㥄貴文(りょうきもん、、生没年不詳)は、法興寺の造営に携わったとされる百済の瓦工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

努理使主(ぬり の おみ、生没年不詳)は、応神朝に帰化した百済の人物。応神朝に帰化した百済からの渡来人であるが、さらに先祖を遡ると、中国周人であるとする説がある。怒理使主、乃里使主とも。

優台(ウテ、、生没年不詳)は、夫余の部族王である解扶婁の孫。百済の建国者温祚の父。

延陀勃(えんだぼつ、、生没年不詳)は、百済の建国者温祚の母方の祖父。卒本扶余人。延陀勃の娘召西奴は、扶余の部族王である解扶婁の孫である優台と結婚し、沸流と温祚の二人の息子を儲ける。

沸流(ふっりゅう、、? - 紀元前18年)は、夫余の部族王である解扶婁の孫の優台の長男であり、百済の建国者である温祚王の兄である。は、沸流と百済の第11代の王・比流は同一人物と指摘しており、比流以前の10人の百済王は虚構とした。

仇台(きゅうだい、クド、、生没年不詳)は、中国史料『北史』『隋書』に登場する百済の始祖。『三国史記』雑志・祭祀条は、「百済は、始祖である仇台廟を都城に建て、春夏秋冬毎年四回祭祀する」と伝えている。『隋書』によると、遼東太守・公孫度の宗女(公孫度の娘とも妹とも)を娶っている。

王 孝隣(ワン・ヒョリン、、生没年不詳)は、百済の最高位の官職「佐平」を歴任した政治家。中国系の百済人。

王 辯那(ワン・ビョンナ、、生没年不詳)は、百済の「長史」として対隋外交を担当した官吏、外交官。百済威徳王代に活躍する。中国系の百済人。官職は長史。

沙門詠(しゃもんえい、生没年不詳)は、百済から日本に帰化した僧。

丁有陀(ちょううだ、、生没年不詳)は、欽明天皇の在位中である554年に、百済が倭国に貢上したとされる採薬師(薬物・薬草を採集する人)。官職は「固徳」。中国人名であるため、百済に帰化していた中国人とみられる。

潘量豊(はんりょうぶ、、生没年不詳)は、欽明天皇の在位中である554年に、百済が倭国に貢上したとされる採薬師(薬物・薬草を採集する人)。官職は「施徳」。中国人名であるため、百済に帰化していた中国人とみられる。

鞍部堅貴(くらつくりのけんき、生没年不詳)は、『日本書紀』によると、雄略天皇七年に渡来したとする百済の工匠。

陳 微之(ちん びし、、生没年不詳)は、中国から百済に移住していた中国系百済人の貴族。百済の官職「徳率」に任ぜられ、参司軍を務める。官職は「馬徒郡参司軍」。馬徒郡は、馬突(現在の鎮安郡)と推定される。

陳 法子(ちん ほうし、、615年 - 680年)は、中国から百済に移住していた中国系百済人の貴族、将軍。では軍事業務を担当する百済の将軍だったが、唐軍に投降した。百済滅亡後、唐に移住して洛陽で暮らし、唐の将軍として活動した。陳法子の百済での官職は「恩率」。