金忠()または南敏()は、中国唐の文官であり、日本に使者として派遣された帰りに台風に遭遇し遭難した後新羅に帰化する。元々の名は金忠であるが、中国の汝南出身であるため、汝南の南という文字を姓として景徳王から与えられた。南敏の息子の南翼は、太子詹事として英陽君に封ぜられた。

錢 愉謙()は、中国元の文官であり、朝鮮氏族の聞慶銭氏の始祖である。中国元の龍図閣直学士を務めていた1351年に、恭愍王に降嫁された魯国公主の師父として高麗に入国した。その後、錢愉謙は、平章事を任官され、崔瑩の妹と結婚、開城に定住、官職は政堂文学にまで至った。

閔 称道()は、朝鮮氏族の驪興閔氏の始祖である。孔子の10人弟子の1人の閔子騫の子孫であり、元来は中国山東地方の人。高麗時代中期に使者として渡来し、驪興付近に定住した。

陰俊()は、中国元の文官であり、朝鮮氏族の竹山陰氏の始祖である。高麗恭愍王の妃となった中国元の宝塔失里に付き随い、礼部侍郎として高麗に入国した。その後、竹州君(当時の地名は竹州、後の地名改正により竹山となる)に封ぜられた。

陸普()は、朝鮮氏族の沃川陸氏の始祖である。中国浙江省の出身であり、新羅敬順王の時に、唐の使臣として朝鮮に帰化、敬順王の府馬となり、管城君(現在の沃川郡)に封ぜられた。

韋寿餘()は、高麗の文官であり、朝鮮氏族の江華韋氏の始祖である。960年に中国から高麗に渡来した韋寿餘は、穆宗の時代に司膳官と門下侍郎平章事を任命され、その後、門下侍中上柱国と江華伯に封ぜられた。

韓 蘭()は、高麗の豪族であり、朝鮮氏族の清州韓氏の始祖である。箕子朝鮮の最後の王準王の7代孫の箕勲の3人の子のうちの箕友諒の32代孫である。

馬黎(ば れい、、マ リョ)は、百済の建国時(紀元前後)に諸王に仕えた重臣。朝鮮の氏族の長興馬氏と木川馬氏の始祖である。中国殷王朝人の馬浣は、学識と徳の高い君子であり、紂王の暴政を戒めて隱居したが、殷王朝滅亡後に箕子とともに朝鮮に入朝した。

魏鏡()は、朝鮮氏族の長興魏氏の始祖である。朝鮮三国時代の638年に、唐太宗が八学士の一員として新羅の善徳女王に魏鏡を派遣した。その後、魏鏡は、尚書侍中を務め、懐州君に封ぜられた。

魚 化仁()は、高麗の文官であり、朝鮮氏族の咸従魚氏の始祖である。中国左馮翊出身であり、南宋の戦乱を避けるため、江原道に亡命した。その後、平安道の咸従県に定住した。魚化仁は、高麗明宗時代に戸長同正を務めた。

鮮于靖()は、高麗の文官であり、朝鮮氏族の太原鮮于氏の始祖である。高麗の文宗時代に中書注書を務めた。中国殷の政治家・箕子の48代孫に箕友諒がおり、それが鮮于氏の祖先となる。

黄乙耉()は、朝鮮氏族の斉安黄氏の始祖である。中国魯人の黄輔の子孫であり、高麗の時に文科及第、少尹と吏曹参議を歴任、開国功臣の勲功を挙げ、斉安君に封ぜられた。

黄 允宝()は、朝鮮氏族の懐徳黄氏の始祖である。高麗のときに知文成府事と刑部尚書を務め、佐命功臣に任じられた。先祖は、中国後漢の官僚の黄洛であり、光武帝の建武4年(28年)に使臣として交阯郡に赴く途中に海上で遭難し新羅に漂着・帰化した。

黄彦弼()は、朝鮮氏族の徳山黄氏の始祖である。高麗のときに三重大匡都僉議政丞を務め、徳豊君に封ぜられた。先祖は、中国後漢の官僚の黄洛であり、光武帝の建武4年(28年)に使臣として交阯郡に赴く途中に海上で遭難し新羅に漂着・帰化した。子孫に長興庫使を務めた黄載がいる。

黄 温仁()は、朝鮮氏族の平海黄氏の始祖である。高麗のときに金吾衛将軍・太子検校を務めた。先祖は、中国後漢の官僚の黄洛であり、光武帝の建武4年(28年)に使臣として交阯郡に赴く途中に海上で遭難し新羅に漂着・帰化した。

フランシスコ・ダ・ローザ(Francisco da Roza、生没年不詳)は、幕末の横浜居留地で週刊の英字紙『ジャパン・コマーシャル・ニューズ(日本商業新聞)』を発行していたポルトガル人の貿易商人・新聞印刷発行人。

張 衛(ちょう えい、生没年不詳)は、中国後漢時代末期の武将。字は公則。豫州沛国豊県の人。父は張衡。母は盧氏。兄は張魯。弟は張傀。甥は張富・他数名(張魯の10人の子)。

司馬 達等(しば だっと・しば たちと・しば の たちと・しめ たちと、生没年不詳)は、飛鳥時代の人物。氏姓は鞍部村主(くらつくりのすぐり)あるいは鞍師首。

続 守言(しょく しゅげん、生没年不詳)は、7世紀後半(飛鳥時代後期)に唐から倭(日本)へ帰化した渡来人。持統朝の音博士。

智蔵(ちぞう)は、飛鳥時代に日本で活動した中国(呉)出身の仏教僧侶。日本の三論宗の祖の一人。俗姓は熊凝(くまごり)。