王有㥄陀(おううりょうだ、生没年不詳)は、『日本書紀』によると、554年に百済から倭国に貢上されたという医博士。

太良未太(たらみた、、生没年未詳)は、百済の寺院建築の工匠。丈羅未大とも。イラン(ペルシア)などの西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人かその子孫とみられる。

麻奈文奴(まな もんぬ、、生没年未詳)は、百済の瓦博士。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人かその子孫とみられる。伊藤義教は、「麻奈文奴」をパフラヴィー語「」＝「家()を葺く人＝家瓦葺工人」の音写とみている。

文賈古子(もんけこし、、生没年未詳)は、百済の寺院建築の工匠。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

馬丁安(ま ちょうあん、生没年不詳)は、百済の五経博士。『日本書紀』によると、百済から日本に派遣されていたが、欽明天皇十五年(554年)に日本から帰国。百済での官位は固徳。

陽古(ようこ、、生没年未詳)は、百済の画工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

昔麻帝弥(しゃくま たいみ、、生没年不詳)は、法興寺の造営に携わったとされる百済の瓦工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

陽貴文(よう きぶん、、生没年未詳)は、百済の瓦工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

㥄貴文(りょうきもん、、生没年不詳)は、法興寺の造営に携わったとされる百済の瓦工。イラン(ペルシア)系西域から中国南朝を経て百済に寄留していたイラン系(ペルシア)胡人か、その子孫とみられる。

王 孝隣(ワン・ヒョリン、、生没年不詳)は、百済の最高位の官職「佐平」を歴任した政治家。中国系の百済人。

王 辯那(ワン・ビョンナ、、生没年不詳)は、百済の「長史」として対隋外交を担当した官吏、外交官。百済威徳王代に活躍する。中国系の百済人。官職は長史。

丁有陀(ちょううだ、、生没年不詳)は、欽明天皇の在位中である554年に、百済が倭国に貢上したとされる採薬師(薬物・薬草を採集する人)。官職は「固徳」。中国人名であるため、百済に帰化していた中国人とみられる。

潘量豊(はんりょうぶ、、生没年不詳)は、欽明天皇の在位中である554年に、百済が倭国に貢上したとされる採薬師(薬物・薬草を採集する人)。官職は「施徳」。中国人名であるため、百済に帰化していた中国人とみられる。

韓 詳(かん しょう、生没年不詳)は、中国南北朝時代の北魏の豪族。北魏末期の混乱を避けるために高句麗に亡命した。

江 果(こう か、生没年不詳)は、中国南北朝時代の北魏の官吏。北魏末期に勃発した六鎮の乱を避けるために高句麗に亡命した。北魏の軍人・政治家である江文遙の息子。

王 高徳(おう こうとく、生没年不詳)は、高句麗の平原王代の大丞相。高句麗人の人名は基本的に高句麗滅亡まで中国化することはなかった。王高徳は、漢姓・漢名の中国人名であるため、313年の高句麗の攻撃により崩壊した楽浪郡の中国系豪族・楽浪王氏の遺民とみられる。

高 分屋(こう ぶんや、、生没年不詳)は、百済の聖明王代の文臣。官位は「施徳」。

倭系百済官僚(わけいくだらかんりょう)は、日本人(倭人)であるが、百済王権に仕えた百済官僚。日系百済官僚という用語も使われている。

道琳(トリム)とは高句麗の密偵またはスパイである。帝王の娘 スベクヒャンでは尼僧トリム(チャ・ファヨン)として登場している。

金 仇珍(キム・グジン、生没年不詳)は新羅の第22代王智証麻立干の次男であり、第23代王法興王の弟。母は延帝夫人。第24代王真興王の父。立宗葛文王。